樹脂コア導電性微粒子
ミクロパールAU

1.ミクロパールAUとは

電子部品と基板間の導通、熱伝導、ギャップ形成などに利用可能です。

樹脂コア金属被覆微粒子 ミクロパールAU

2. 特長

1金属種ラインナップ

様々な金属種を保有しており、用途に合わせ適宜ご選択頂けます。

金属種ラインナップ

2硬さ制御

プラスチック粒子と金属膜の制御で硬さ・復元率の調整が可能

硬さ制御

3体積抵抗

♦金属種による体積抵抗値
金属種による体積抵抗値
♦Ni被膜の防錆処理効果
Ni被膜の防錆処理効果
独自の防錆処理でNi皮膜の高耐食性を実現
  • 樹脂コア10μmでの評価参考値。
  • 上記は規格値ではありません。粒径・金属膜厚で変化します。

4比重

金属粉に比べ低比重のため、複合材料中での沈降抑制、材料軽量化が可能

金属種 形態 比重
Ni 金属粉 8.9
ミクロパールAU 1.9
Au 金属粉 19.3
ミクロパールAU 2.2
Cu 金属粉 8.9
ミクロパールAU 2.1
Ag 金属粉 10.5
ミクロパールAU 2.7
  • 樹脂コア10μmでの参考値。
  • 上記は規格値ではありません。粒径・金属膜厚で変化します。

3. 用途例

1導通接続用途

  • 導通・放熱+接続部材間の均一ギャップ保持
  • 均一粒子径+単分散性による異方導通接続
  • 樹脂コアの反発追従性で長期接続信頼性向上
  • 低比重による材料軽量化
例1)端子間接続
端子間接続
例2)導通経路形成
導通経路形成
【端子間接続例】
端子間接続例

2電極形成用途

  • 豊富な粒径・均一粒径で極小・狭ビッチ電極形成
  • 基板間の低背化高周波特性向上
  • 柔軟性反発性を備えた弾性電極形成
例1)狭ピッチ電極形成
LCDガラス基板間の導通材料
【基板への電極形成例】
パワー半導体と基板間のギャップ制御材料
例2)弾性電極形成
LEDチップと基板間のギャップ制御材料

3厚み制御、応力緩和用途

  • Tilt制御による応力分散
  • 接合層の低弾性化とせん断強度UP
  • 部材間の線膨張差による熱応力を緩和
  • 脆材料実装時応力緩和
例1)Tilt制御による応力分散
Tilt制御による応力分散
【接合材のTilt制御効果】
接合材のTilt制御効果
例2)低弾性化・せん断強度UP
低弾性化・せん断強度UP
【接合体の応力シミュレーション】
接合体の応力シミュレーション